メルキドの復興が一段落ついたので、ここに記しておきます。
テーマは「花の城塞都市メルキド」です! 今考えました。
かつてシェルターにこもった方々と同じ轍を踏まないよう、余裕のある生活が出来る町づくりを心がけています。

新生メルキド正門
正門が常に開かれていることで、閉塞感を和らげています。
町を取り囲む石垣の周りは地道な緑化運動により花と緑に溢れ、石垣の窓からは爽やかな風が吹き込むことでしょう。

来訪者をしっかり(?)監視
門が開かれていることで外部からの侵入者を許しがちですが、町に入り込む前に対処出来るよう検問兼詰所を設置しています。
武器庫にもなっており、この通り夜間も兵士がよろいの手入れを怠りません。侵入者に乗っ取られて武器を奪われないよう、この建物の出入り口は主通路の裏側に設けられています。

町の中央には復興のシンボル「希望のはた」
希望のはたを中心に、小さな公園を作りました。
周りの建物の前に設置されたベンチに座り、のんびり花を愛でながら昼下がりのおしゃべりを楽しむのがメルキド女子のたしなみです。

町の中心部付近
町の中心部にあたる希望のはた公園から、大体の施設にアクセス可能となっています。
路地は薄暗いので宝探し中の冒険者くらいしか入ろうとしませんが、そうした冒険者の方々へのサービスももちろん怠りません。
路地をさまよえばきっと、宝箱が見付かることでしょう。中身の保証はいたしませんが。

レストラン「ピリカラキッチン」内部
町の北東にあるレストラン「ピリカラキッチン」ではガラス窓からキッチンが見える安心設計。
料理人が鼻からミミズが出るような料理を作っていないか、お客さま自身の目で確認出来るので安心してお食事を楽しんでいただけます。

旅行会社「たびのとびら・メルキド支店」前
町の東には即日旅行で人気急上昇中の旅行会社「たびのとびら」のメルキド支店があります。
店前にこの辺りでは見かけない植物を飾ることで町行く人々の旅ゴコロをくすぐっているようです。
尚、保険等の取扱いはございませんのでご旅行の際は自己責任でお願いいたします、とのことでした。

メルキドが誇る武器工房「ゆきのふ」
町をぐるりと取り囲む石垣が出来る前からある老舗の武器工房「ゆきのふ」。
かつては大きなガラス窓によりオープンでクリーンな工房を謳っていましたが、職人自ら錬成した石垣のせいで光が差し込まなくなった悲しい歴史を持っています。
店の出入り口側にもガラス窓を設置しウインドウショッピングが楽しめるようになっていましたが、こちらは旅行会社「たびのとびら」が建ったと同時に薄暗い路地と化し、目立たなくなってしまいました。
他にも職人の高齢化など苦難に次ぐ苦難に見舞われる武器工房ですが、最近では若い職人が入りようやく起死回生への一歩を踏み出しました。
女子受けを狙ったフォトジェニックなおおきづちぬいぐるみなど、新商品の開発に余念がないようです。

正門の反対側、石垣の東側両端にある物見塔の中
武器工房とレストランの裏手の路地からは、2対の大きな物見塔にアクセスできます。
未だ攻勢衰えぬ魔物の軍勢に対して、いつでも戦える準備をしておくのも町民の大切なおつとめです。

物見塔から見下ろす夜のメルキド
石垣の周りにはとげ床を配置し侵入者を自動的に迎撃するため、町人自身が戦うことも最近は少なくなりました。
いつか、もしも、石垣だけで十分大丈夫だと思える世の中になったら、とげ床を撤去して周りの花を植え替えて、綺麗な花壇で町を囲むのがビルダーの夢です。

メルキド遠景
わたしが目覚めたこの場所が、いつまでも光あふれる素晴らしい場所でありますように。
さようなら、また、いつか。
ビルダー・とよこ